BURRITO機能解説
NAGバルブ+NDS
NAGバルブ機能案内pdf
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製品情報

内圧コントロールバルブ

※表示価格は消費税を含みません。

二輪用強制減圧内圧コントローラー

元来RAM圧加給レース車輌用として開発され、 2001年に完成した強制減圧システムがストリート用にもリリースされました。

 

●ストリート用として特性の最適化を図りました。
●エアインジェクション機構付車両には、無加工で取り付けが可能です。
●シングル、マルチ、V型等エンジン形式に関係なく使用出来ます。
●旧車など排ガス浄化システムとしてエアインジェクション機構を持たない車輌は、EXパイプにアダプターを介してエアリリーフバルブの取り付けが必要です。
加工の必要な車種および加工内容についてはご相談ください。
●サイズは3サイズ、φ12/φ14/φ16がラインナップされます。

 

強制減圧バルブは、元来RAM圧過給レース用として開発されたバルブで、走行風(RAM圧)と エンジンが消費する空気の相反する圧力をコントロールします。

バルブによる効果イメージ

内圧コントロールバルブは基本的に動力に頼らず、クランクケースの内圧だけで作動しております。
クランクケース内圧が最も高まるのは低回転域でのスロットル開閉時であるため、従来型内圧コントロールバルブは減圧効果が低回転域で現れ、高回転域ではなだらかに効果が下がっていく特性を持っています。
これはエンジンを回さなくても減圧効果を体感しやすく、かつ一定回転での巡航運転でも性能を発揮するためストリート用として好適な特性です。

 

対して強制減圧型は動力として排気圧を用います。
排気流速は高回転になるほど速まるため、回転に比例して減圧効果が高まっていくことになります。

しかし減圧効果は高ければ高いほど良い結果が得られるわけではなく、高すぎる減圧効果は逆にエンジンに負荷を与える事となります。 また、減圧効果が高くなるほどスロットルを閉じても回転落ちが遅れるため、一般に使用した場合には、減速する前の状況(スピードや直線の長さ)に左右されやすく、ブラインドコーナーなどでカーブの大きさが予測できずに減速が遅れたり、ブレーキング開始位置がつかみづらくなるなどのリスクが生じる可能性があります。

 

バルブによる効果イメージ

弊社のストリート用強制減圧内圧コントローラーは、エアーインジェクションバルブのリリーフポートを利用したリミッターによって安全マージンを確保した上でレース専用部品と同等の減圧効果を実現しました。RAM圧による影響を受けないので、高速域での加速が大幅に向上しています。

レース用は全開度域で強制減圧するのに対し、ストリート用はリミッターによりスロットルオフ時には強制減圧がカットされ、従来の内圧コントローラーの特性に戻りますので、エンジンブレーキも穏やかに、安心してブレーキ操作が出来ます。

 

純正エアーインジェクションバルブを持たない車両につきましては弊社にてエアカットバルブを別途ご用意しております。

 

2輪用NAGブローオフバルブ導入ガイド

**参考資料**


 

注:
ストリート用ではレース用からエンジンブロー時のカット機構をなくし、エンジン常用回転域での扱いやすさを格段に向上させた特性に調整いたしました。

 

 

エマルション対策型内圧コントロールバルブ

従来よりご愛顧いただいておりました当社の内圧コントロールバルブは、その効果において高い評価をいただいておりますが、一部の4輪車には使えないというクレームも頂戴いたしました。
原因は水。
空気中には水分が含まれていますが、もちろんエンジン内の空気にも水分が含まれています。
エンジンが運転を開始し、温度が上がるとエンジン内の空気が熱せられて湯気になって立ち上ろうとしますがエンジン内は密閉空間。
エンジンの温度の低い場所で結露して水滴になり、これがオイルに混入して乳化(エマルション)を起こしてしまうのです。

裏側についている水がオイルと混じってしまう
fig.01 エンジン内からの水分で結露しているフィラーキャップ

 

 

水と油は相容れないもののたとえですが、エンジンオイルに含まれる添加物によって本来混じらないはずの水と油が混じってしまい、マヨネーズのような粘性を持った流動体になります。
これを乳化と呼びますが、乳化した流動体・・・エマルションが内圧コントローラーに付着するとバルブの動きが悪くなって最悪の場合張り付いてしまい、ブリーザーパイプが詰まる可能性がありました。
また、昨今の環境対策としてエンジン内に外気を取り込んで排ガスを浄化するシステムが一般的になっていますが、熱いエンジン内との外気の温度差を生じるためこれも結露を生じやすいのです。

水蒸気が水になるイメージ水とオイルが混じってエマルションになる

 

結露はエンジンを始動する都度、毎回発生します。(気温が低いときほど多く発生します)
この結露による水分は、エンジンを暖めると再び水蒸気となってエンジン外部に運び出されますが、水蒸気になる前にエンジンを止めてしまうチョイ乗りを繰り返すと水滴として徐々に溜まっていく事になり、OILレベル確認窓やフィラーキャップの裏側などに乳化したエマルションとして白い濁りが発生するのです。
ツーリングなどで長時間乗った場合は、この水分が一度に排出されるので、ブローバイホースやキャッチタンクに水滴となって残る場合もあります。

内圧コントローラーはエマルションの出来やすい、温度の低いところに取り付けなくてはならないため、乳化が起こってエマルションが発生していないか定期的にチェックする事が推奨されているのです。

 

より詳しい情報はpdfにまとめてみました。

ご興味のある方はご参照ください。


2輪・・・ https://nag-sed.com/product/pdf/NAG_VALVE_001.pdf
4輪・・・ https://nag-sed.com/product/pdf/nag_valve_004.pdf

 

 

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